第9章 昴の誕生日
『祈織さん!すみません』
慌てて頭を下げるに祈織は静かに微笑み、頭を上げさせる
祈織「いいよ。それより何を考えてたの?」
『あ…えっと…その…』
なんて言おうか迷いはポツリと零す
『おつまみ要るかなって…』
祈織「おつまみ?」
『その…昴さん20歳になられましたし、きっとお酒も飲まれると思ったので軽くつまめる物を今のうちに作ろうかどうしようかって…』
その言葉に祈織はなるほどと微笑む
祈織「確かに椿兄さん達に捕まったら飲む羽目になるかもね」
『なので…お酒に合うおつまみをと…』
しどろもどろで言うに祈織は小さく微笑む