第9章 昴の誕生日
放課後──…
『よいっしょ!……ふぅ』
ケーキの材料を買ったはかなり重たそうに袋を持っている
『喜んでくれるかなぁ…』
そんなことを思いながら歩いて行く
『……ちょっと休憩…』
荷物を優しく道路に置くと息を整える
流れる汗を少し拭うと持ち上げて歩いて行く
絵麻も手伝う予定だったが日直だった事を忘れていた為、1人だ
『昴さん…あんまり話してくれないけど…やっぱり苦手なのかな…』
ちょっとだけ暗くなっただが、すぐに首を振るとマンションへ向かう
その姿を昴が見ている事を知らずに──…