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好きになってはいけない相手
第9章 昴の誕生日
『ただいま』
シーンと静まり返った部屋には思い出した
『(みんな遅かったんだ)』
1人でケーキを作れることにワクワクした
髪の毛を縛ると早速作りにかかる
『〜〜♪』
鼻歌を歌いながら上機嫌に作る
材料を振るいにかけたり、生クリームを作ったりと忙しいが本人は楽しそうだ
『生地出来たから…』
電子レンジを余熱で温めると生地を入れた
その間に珈琲を入れる
『喜んでくれるといいなぁ…』
ちょくちょく電子レンジを見ながら、小さな笑みを浮かべた
喜んでくれる姿を思い浮かべて──…
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