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【暗殺教室】強くてニューゲーム!?

第11章 episode4 勉強会の時間 1.5時間目


暇なので、周囲を見回す。
椚ヶ丘がある以外は割と普通だ。
いや、当たり前か。

「なーに、百面相してるの? 」
気付けば業が注文した品を持って来て居た。
「してないし! 早かったね。」
業はくすくす笑いながら、真ん中にトレイを置く。
(昼時だから、もっとかかると思ってたけど)
「あー、それね。なんか前の子たちが譲ってくれてさ。」
と言うので、レジの方を見る。
確かに他校生の女子数人が、業の方を見て騒いでいる。
「きゃー! あの人カッコよくない?」
「私、こないだ不良から助けて貰ったー」
業も一応不良なんだけど。
と女の子の夢を壊す訳には行かないな。

私にとっては、2次元の存在だからカッコいいのは当たり前だったけど、
そうか。
この世界でもそうなら、少し用心した方がいいかも。
女子の嫉妬は怖いし。

「あの子は彼女かな?」
人が懸念すれば、フラグ回収ありがとうございます。
「かもねー。同じ学校っぽいし、お似合いだねー」
(え? 嫌がらせされるかと思ったのに)
「どうしたの? あぁ、彼女じゃないのにねー」
そう言いながら、業は私のポテトを摘む。
「そうだねー。人のポテト取らないでよ!」
「だって、全然食べてないじゃん。」
「これから、食べるの!」
お金も渡してるし、
「ふーん? じゃあ・・・・・・」
そう言うと、業は長めのポテトを口に挟んで
それを食べろと言わんばかりだ。
(え? はっ!? ポテトでポッキーゲームするつもりか)
そんな無理ゲーやる訳がない。
いや・・・・・・待てよ?

私はあえてそれに乗ることにした。
ポテトだから、時間はそんなにない。
かと言って、こんな公衆の前でキスも冗談じゃない。
苦肉の策で思いついたのは、間接にはなるけど業が咥えている方のポテトごと、引っ張って食べる。
と言うなんとも言えないものだ。

結果は乗ると思って居なかった業の負け。
「あっれー? 業さん顔真っ赤ですが、どうしましたー?」
いつもおちょくられているので、仕返しにそう言ってやったら、
真っ赤になって悔しがってる。
とはいえ、食べ終わって長いしてもアレなので、
早々に私たちは店を出た。


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