• テキストサイズ

【暗殺教室】強くてニューゲーム!?

第10章 episode4 勉強会の時間 1時間目


(な、なんなんだ一体。)
「諸君落ち着くんだ。」
学ちゃんの一声で浮足立っていた行列がさーっと血の気が
引いたような雰囲気に変わる。
「彼女は、僕たちと食べる。」
「それでいいんなら、君たちも混ざるといい。」
私を口説こうとしていた筆頭2人(学ちゃんと柳沢)を
中心に、何故か散々人に嫌味を言っていた荒木他3名まで、
整列させている。

(なんだこの芸能人の握手会とかサイン会なノリ・・・・・・)
「なんで学ちゃんたちが仕切ってるのさ、私が誰と食べたいかは自分で選ぶよ。」
と答えたら、五英傑は学ちゃんの様子を伺い、行列に並んでいる男子たちは、なんか喜んでいる。 とはいえどうせなら、
業や渚、茅野ちゃんたちと食べたかったなぁ。と思わずに
いられない。
あまりにも長い沈黙に、学ちゃんの様子を伺うと・・・・・・
「わかった。では、皆で平等に彼女と食べよう。それなら文句はないな。」
理事長を彷彿とさせる。にっこりと有無を言わさない笑顔で言われても・・・・・・

「そもそも一緒に食べたいメンバーがここに居ないのですが・・・・・・」
逆鱗だろうと年下いや、今は同い年だが・・・・・・に怯むわけには行かない。
「ば、バカ! そこは浅野くんです。と答えろ!!」
(うわー、荒木にバカって言われた。人よりちょっと順位上なだけなのに。)
ジト目で睨みつつ、言わんとしていることはわからなくもない。
 何故か"腹黒設定"が追加されている学ちゃんに逆らうな。
ということなのだろうが、残念だったね。
 現実時代数多のアニメ、漫画、ゲームを攻略してきた私相手に、腹黒は効かないのさ。とはいえ、ここでこれ以上問題を起こすのも得策ではないか。
 そう判断した私は
「じょ、冗談さ。ね? さっきから僕に冗談ばかり言っていただろう?」
と引きつった笑みで柳沢に振られたのを利用して。
「そうそう。やだなぁー学ちゃん。本気にしちゃった?」
あざといくらい可愛らしい仕草で尋ねる。
/ 54ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp