第9章 episode4 カルマの時間 2時間目
「え、ひょっとして仕返しのつもり?」
「あはは、あんりは業くんマニアだからね。」
「何それ?」
「あれ? 知らないの? あんり業くんのことすごい好きなんだよ。写真フォルダも業くんと猫だらけだし。」
「へぇ?」
俄然やる気を出した殺先生により、あっという間に猫耳をつけた業が・・・・・・
はい、赤くなってる猫耳業くんいただきました。
これは、ロック画面か待ち受けで悩む可愛さ。
(これは家宝にするレベル。めっちゃ可愛い。)
連写していたら、
「今すぐ消してほしいんだけど」
「なんで、むしろ女装バージョンも欲しいくらいだよ!!」
「渚くんじゃないし、絶対やらないよ。」
「僕だって進んでやらないよ!!」
「それで、あぐりの写真。というのは・・・・・・」
「あぁ、そうだったはい。」
授業中の様子を撮ったものだ。
業の隠し撮りスキルを応用して、一瞬過去に飛んだりすることがある時に撮ったものだ。
「んー? あんりが先生みたいなことしてる写真?」
渚と業がひょこっと一緒に覗き見る。
「違う違う。殺先生の・・・・・・彼女兼先生の師匠的な人。」
「か、彼女ではありませんよ!!」
って言いつつ顔真っ赤じゃないですか。殺先生。
「へぇー? なんであんりはそんな人の写真持ってるの?」
「知り合いにもらったから。」
「じゃあ、なんで殺先生との関係知ってるの?」
「業や渚より人生経験があるから。かな?」
「そういうことにしといてあげるよ。」・「僕も気になるけど話してくれるのを待つよ」
誤魔化しきれなかったか。とは思いつつ、あっさり引いてくれたことに感謝した。