第6章 episode3 野球の時間 1.5時間目
「じゃあ、戻らなくていい。その代わり・・・・・・」
「それはいい案だね。私もそれなら妥協しよう。」
どうしてそうなった。
月に数度学ちゃんと勉強会せよとか意味不過ぎる。
「まぁ、別にいですけど。急に言われて対応できないから、事前に連絡頂戴。」
何故か意図しない形で、学ちゃんの連絡先をゲットしてしまった。
(まぁ、勉強会以外で使うことはないよな・・・・・・)
と思っていたのだが、考えは甘かったかもしれない。
まるで、監視とでも思わせるような頻度でmaiphonに
【ちゃんと復習したか?】
【わからない問題があれば連絡しろ。】
などなど頻繁にメッセージが来る来る。
【お前は過保護な親かストーカーか。】
と送り返したら、来なくなったけど。
今度は業くんからだ。
【先生の暗殺してるんだって?】
【防衛省の人から聞いた?】
【うん。さっき防衛省に呼ばれてさ、聞いたとこ。】
【そう。ってことは明日くらいから復学?】
【そうだね。良かったじゃん。これで寂しくないよ?】
【ウンソーダネ。】
【全然嬉しそうじゃないんだけど】
【嬉しそうにして欲しいの?
やったー業くん戻ってきてあんり超嬉しい!
みたいな? キモイわ!】
【何? コントしてくれたの?】
【テメー】
【何怒ってるの? 事実じゃん】
【ホント怒らせる天才だね。業くん。校舎着くから、切るよ】
【了解】
私が校舎にたどり着く頃には、皆が暗殺で結構いい線イケるんじゃね?
と喜んでいる頃だった。
(今回何もできなかったな・・・・・・)