第5章 episode3 野球の時間/能力の時間 1時間目
「!?」
殺先生の声に振り向けば3-Eの皆が見ていたらしい。
「一体どこから・・・・・・」
「杉野たちの様子が変だったからさ、殺先生も遅いし」
「安心してよ。あんりがどんな姿でも私たちクラスメートだし」
「むしろ、雪見にしか出来ないような暗殺考えようぜ」
「みんな・・・・・・」
まだ、少ししか一緒にいないのに・・・・・・
「ありがとう。」
殺先生もにこやかだ。
「さぁ、もやもやも解決しましたし、授業をはじめましょうか。」
1時間目は国語
スッキリしたところで、教室を見回してみると
皆堂々と武器隠してたり、準備してたりするんだな。
「菅谷くん!」
落書きをしていたのがバレたすがやんだが、
「惜しい、先生はもっとシュッと塩顔ですよ。」
「どこが!」
のやり取りで笑ってしまった。
そして、殺先生はニューヨークまで旅立った。
杉野にアドバイスする為だけに。
ちなみにこの後来る烏間さん他防衛省の人もいるので、
流石に大人の姿ではまずいと思い授業前に中学生姿に戻っていたのだが、皆からネガティブな反論を言われる。
当たり前だ。
「でしょ?」
「だが、君たちだけはチャンスがある。」
「え?」
「奴は何故か君たちの教師は欠かさないのだ。」
「んー」
「放っておけば来年3月奴は必ず地球を爆破する。」
そう、本人の意思とは関係なくね。
だからこそ、前任者の私はきっと、あらゆる研究をしたのだろう。
その知識と私の熱意で時を超える触手はできたようなものだ。
でも、まだ試す勇気はない。
「奴は生かしておくには危険すぎる」
(ゲームでは生かしてたけどねー。ハッピーエンド万歳)
「この教室が奴を殺せる唯一の教室なのだ。」
まだ、彼らは殺先生の自爆を知らない。
それに私だって最後まで研究も暗殺もあきらめるつもりはない。
昼食を食べて、渚と一緒に課題を出しに行く。
「課題提出しなきゃ」
「あ、私も行く。」
廊下に出ると、杉野と帰ってきた殺先生が話しているところだった。