第3章 episode1 始業の時間
「さて、渚くん問題です。先生は殺される気なんて微塵もない。
皆さんと来年の3月までエンジョイしてから地球を爆破です。
それが嫌なら、君たちはどうしますか?」
「地球を爆破されるその前に、先生を殺します。」
相変わらずの縞々顔で、満足そうに笑うと
「ぬるふふふふ。ならば今殺ってみなさい。殺せた者から今日は帰ってよし。」
皆が銃を構えつつ、表札の手入れをする殺先生の隙を伺う。
中には帰れねーと情けない声をあげてるやつも。
あと、ここでようやく殺先生という名前が茅野ちゃんに命名されました。
「んー早く帰りたいし・・・・・・」
私はナイフを持ち、何食わぬ顔で殺先生に近づいた。
「おや、どうしました? 雪見さん。」
「雪見が特攻した!?」
皆がざわつく中、私は聞こえないふりをして先生に近づく。
「雪見さん。なんてなんだか距離が出来てしまったようで悲しいです。あんりって呼んでください。"死神"さん」
「にゅや!? 何故君がその名を・・・・・・」
口調はともかく、あぐりさんの声真似で油断した殺先生にハニートラップ的なものを仕掛けてみる。
そして喉元にナイフを突きつけた。
「私の勝ちでいいですよね? 帰っていいですか。」
「し、仕方ありません。その代わり明日話を聞かせてもらいますよ。」
「時間があれば。」
ダメージは与えられなかったもとい与えなかったけど、帰宅の許可が出たので明日の下準備をすることにする。