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【暗殺教室】強くてニューゲーム!?

第3章 episode1 始業の時間


渚が寺坂に呼ばれて自爆テロするまであともう少し。
(殺せるかもしれない。だってこの先生にも僕の姿は見えてない。)
「なーぎさ!」
(やれやれ、やっぱり闇堕ちしてるじゃないか。)
「!? あんり。どうかした?」
「どうかした。じゃないよ全く。そんなの使ったら先生怒るよ。」
「え!?(しまった! 隠してない。)」
「まぁ、本人がいいなら止はしないけど。先生はちゃんと見てくれるから大丈夫だよ。」
「何のこと?」
「わかんないなら、別にいいけど。」
苦笑いしながら先に教室へと戻る。

 午後は国語の授業。
古典っぽいけど、俳句の授業なんだよなぁ。
触手なりけりで締めろって、どんな脈絡だよ。
渚が席を立った。
(やっぱりやるのか。)
チラッと寺坂の方を見るとリモコンを押していた。
(リモコン爆弾だったのか。)

 喜んだのもつかの間、殺先生の脱皮で渚は無傷。
ド怒りの先生が天井に張り付いていた。
(ゲームだと、この状態で倒すの大変なんだよなぁ。)
「首謀者はお前ら3人だろ」
流石のコイツ等もコレには怯えている。
そしてあっという間に彼らの表札を集めてきた。
 そう、生徒である彼らに対しては手を出さない約束だが、その家族に手を出してはいけない。
という契約はしていない。し、殺先生は元々殺し屋だ。
 これくらいの脅しは朝飯前だろう。
流石に中学生には怖いよね。
私は怒ってる先生の方がイケボだと思います。
とか思ってたけど。

そして、飴と鞭の使い分け。
アイディア自体はよかった。と触手で渚の頭をなでながら、
「ただし、寺坂くんたちは渚くんを、渚くんは自分を大切にしなかった。そんな生徒に暗殺をする資格はありません。」
 
その表情はいつもの先生——————間違った時の色だ。
「人に笑顔で胸を張れる暗殺をしましょう。」
この口癖は、暗殺って言ってるけど、
『人に笑顔で胸を張れる人間になりましょう。』ってことだよね。
ホントいい先生だよ。



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