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真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】

第9章 鬼兵隊


名無し「ていうわけです。」

高杉「予想以上におもしれぇ話だなァ」

高杉はお酒を飲みながら笑った。

名無し「ホントの話だから!」

高杉「わかってる。それで真選組にいるわけだァ」

名無し「そう。だから鬼兵隊には入れない。皆を裏切れないから」

高杉が寂しそうな顔をして遠くを見る。

名無し「高杉は?」

高杉「あぁ?」

名無し「高杉は話しないの?次は高杉の番でしょ」

高杉「どうしてそういう事になるんだ」

名無し「なんとなく?てか、そろそろ教えてよ。私を連れてきた理由」

高杉「ふっ、お前拉致されたやつの態度じゃねぇよ」

名無し「色々考えるのやめただけ。きっと真選組が助けに来てくれるだろーし。それに高杉そんなに悪い人じゃなさそうだし。あ、攘夷浪士って事を除いたらね」

高杉「やっぱアンタおもしれぇ」

高杉が笑うのにつられて私も笑う。

名無し「何よ。ってまた話そらした!」

高杉「アンタはアンタだったなァ。やっぱり似てなかった」

名無し「え、誰に…?」

高杉「アンタを連れてきたのはあの人に似てたからだ」

高杉が頭に巻いてる包帯をするっと取った。

名無し「それっ……」

包帯で隠されていた左目は大きな切り傷の跡が残っていて目は閉ざされている。

高杉「少々長くなるが、俺の独り言だァ。適当に聞け」

私は月を見たまま頷いた。
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