真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第9章 鬼兵隊
あれから約十分…
高杉は三味線を弾いたまま。
自分から連れてきたのに、何も聞いてこない。
また子も出て行ってしまったから今部屋には高杉と私だけ。
刀もないし、今高杉に攻撃されたら確実に勝てない。
どうしたら良いの!
名無し「あの、何で私を連れてきたんですか?」
とりあえず、気になったことだけ聞いてみる。
高杉「………………」
何で無言!?どうしよう、殺されるのかな…私…
そう思った時真選組が頭に浮かんだ。
皆私がいなくなったこと気付いてるのかな?
早く帰りたい…
高杉「名無しって言ったよなァ。荒っぽい事してすまねぇな」
ようやく高杉は三味線を弾く手を止めた。
名無し「早く帰して下さい。目的は何?」
高杉「せっかちな奴だァ。少し話したいと思ったんだが…そういう訳にはいかなさそうだなァ」
高杉の考えてる事が分からない。
高杉「アンタは真選組にいるにはもったいねぇ。俺のところに来い」
名無し「はぁ?」
何を言い出すかと思えば!
名無し「何の話かと思えば。私は行きません。分かったなら…」
高杉「あの日…」
私の声を遮って高杉が話しだした。
高杉「路地裏でアンタが輩と戦ってるとこ見たんだよ」
名無し「えっ…」
その日って私がこっちの世界に来た日じゃ…
高杉「アンタの動き…まぁ普通の人間じゃぁねぇよなァ」
名無し「皆そう言うけど、何も知らない。何でこんなに体が動くのか」
高杉「まるで違う体になったみてーな口ぶりだなァ」