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真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】

第34章 もう一度…もう一度だけ…【最終章】


そっと障子を開けると10年前と変わらぬままのあのアイマスクをして布団に入って寝ていた。

総悟の布団の横に座ってそっとアイマスクを取る。

するとその腕を掴まれた。

総悟「たくっ、またお前ですかィ。秋夜…」

眠たそうに言って目を開けて目が会った瞬間総悟の表情が固まった。

総悟「名無し…?」

名無し「ふふ、髪ちょっとのびたね」

10日ぶりだけれど10年経っている事で総悟の表情はすっかり大人っぽくなっている。

総悟「俺今夢見てるんですかィ?」

名無し「ははっ、夢かもね」

総悟が私の髪を触る。

名無し「どうしたの…?」

総悟「名無しだ…やっと…やっと会えたんですねィ」

名無し「わ、私も会いたかったぁぁあ」

思わず泣いてしまった。

総悟はそんな私を抱きしめて腕に力を込めた。

総悟「この10年、…どれだけ名無しに会いたかったか…」

総悟の肩も少し震えていた。

名無し「私も…毎日総悟の夢ばっかりみて…覚める度に辛くて…」

総悟「帰るのが遅いんでさァ…」

名無し「ごめんね…」

総悟「許さないんでィ…」

私達は10年越しにキスをした。

甘い甘い、10年を埋めるようなキスを。
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