真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第34章 もう一度…もう一度だけ…【最終章】
総悟「でもどうやってこっちに来たんですかィ」
名無し「そうなんだよね、なんで急に戻れたんだろ。ブレスレットももうないし…」
総悟「あれ、それって…」
総悟が私の横に置いている刀を指した。
名無し「あ、これね。これ総悟の刀だよ」
総悟「あぁ、そうみたいですねィ。どこでそれを?俺のはそこに置いてありやすし」
名無し「うーん、色々説明しなきゃなんだけど元の世界でミツバさんにもらったんだよね」
ミツバさんの名前を聞いた総悟は少し驚いて笑った。
総悟「姉上がですかィ?」
それから私は元の世界の話を総悟に話した。
総悟はミツバさんが自分の子孫だった事を知って少し驚いていたけれど、「だから髪色も容姿も似てたんですねィ」と納得していた。
話し終えた後に私はミツバさんにもらった刀を抱えた。
名無し「今話してて思ったんだけど多分この刀が連れてきてくれたんだと思う」
総悟「俺もそう思いまさァ」
総悟が刀に触れると刀は穏やかな光を放ち、たちまち消えてしまった。
名無し「えっ消えた!なんで?」
すると総悟は優しく笑った。
総悟「10年前に名無しが消えた時も今と同じような光だったんでさァ」
それじゃあやっぱりこの刀が私を戻してくれたんだ、この世界に…
名無し「ミツバさんに感謝しなきゃね」
総悟「姉上には本当にお世話になったんでィ…」