真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第34章 もう一度…もう一度だけ…【最終章】
秋夜「ほい、着いたで」
たった10日なのに本当に10年ぶりに帰ってきたかのように懐かしい気分になる。
名無し「なんか怖いや」
秋夜「なんで?大丈夫やからほら行こうや」
名無し「うん」
屯所に入ると懐かしい素振りをする隊士の声が聞こえる。
入ってすぐに懐かしい人を見つけた。
名無し「土方さん!」
土方「あ?誰だこんな朝早く…」
資料から目を離した土方さんが私を見るなり持っていた資料をばさばさと落とした。
名無し「あ~あ~ダメじゃないですか、資料落としちゃ」
土方「お、まえ…どうしてここに」
名無し「何か戻って来れました」
照れくさくて目をそらすと土方さんはまだきょとんとしていた。
土方「何か戻ってこれたって体は平気なのかっ?だってあん時お前毒盛られて…」
名無し「はい!この通りぴんぴんしてます!」
土方さんは私の頭をがしがしとなでた。
土方「んだよ、いっちょ前に大人の女っぽくなりやがって!」
名無し「10年だから…私今26なんですね!」
土方「変わんねぇな…無理だ泣きそう…」
名無し「土方さんが自分からそんなこと言うなんて!どんどん泣いてください!」
土方「うっせぇよ」