• テキストサイズ

真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】

第34章 もう一度…もう一度だけ…【最終章】


ミツバ「また取材の人?」

おばあさん「ミツバ…あなたのお客さんよ」

ミツバ「お客さん?」

おばあさんの影から出るとミツバさん姿が見えた。

ミツバ「あっ!!名無しさん!」

名無し「ミツバさん!ようやく会えた…」

ミツバ「良かった!もう会えないかと思ったわ」

私はブレスレットをミツバさんに返した。

そして向こうで過ごした一年の話を余すことなく全て話した。

土方さんのことも総悟の事も他の隊士のみんなの事も。

ミツバさんは時折涙を流していた。

ミツバ「ほんとうにありがとう…これで思い残すことはないわ」

おばあさん「お話は伺っていました。ミツバが勝手なことを頼んでしまって本当に申し訳ありませんでした」

おばあさんが深々とお辞儀をする。

名無し「いえ!私の方こそ向こうでたくさんの経験ができて凄く楽しかったんです!なので謝らないでください!そらより…」

ミツバ「それより?」

名無し「どうにかして向こうの世界に戻る方法はありませんか?私…向こうに大切なものが出来すぎてしまって…」

おばあさん「ごめんなさいね…ブレスレットはそれしかないの…。だから向こうに戻してあげることはできないの」

やっぱり無理だよね…。

おばあさん「それにもどってしまってはご家族が心配なさるでしょう」

名無し「父は私の小さな頃に離婚してしまい、今はどこにいるのかも知りません。母は三年前に病で亡くしています。

今の私にはこっちの世界で無くすものはないんです。

でも…向こうの世界には…大切なものや大好きな人がたくさんいるんです!」

おばあさんは困ったように眉を潜めた。

おばあさん「それはごめんなさい…そうよね…でも本当にどうすることもできないの…」

ミツバ「名無しさん…」

するとミツバさんは立ち上がって部屋を出ていった。

おばあさん「ミツバ、どこにいくの?」

おばあさんもミツバさんを追って部屋を出ていく。

やっぱり戻る方法はないか…これからどうしよう…

皆に…総悟に会いたいよ…
/ 356ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp