真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第33章 2度目の夏
ザキ「潜入しておいて良かったですね!」
総悟「何がだ、遅いんでィ」
館長の後ろには刀を持ったザキの姿があった。
土方「お前…!」
ザキ「沖田隊士に頼まれてこの図書館について調べていたら館長が怪しいというところまでたどりついていたんですけど…すみません、一足遅かったみたいですね」
ザキが私を抱えて「ごめんね」と呟いた。
名無し「ううん…あり…がとう…」
総悟「解毒剤ってこれですかィ」
総悟が館長の握っていた小瓶を奪った。
総悟「口開けなせェ…」
少し口を開くと小瓶の中の液体が流し込まれた。
何とか飲み込むとザキがゆっくりと私を柱にもたれさせてくれた。
ザキ「すぐに効くと思うからこのまま座ってて」
私が頷くと同時に館長の笑い声が聞こえた。
館長「ふっ…ばかな奴らだ…敵が私だけだと思いましたか」
奥のドアが勢いよく開けられ中から武装した天人がゾロゾロと出てきた。
土方「天人までいたのか」
天人「ようやくこの時が来たなぁ」
天人「ここで真選組を倒せば俺達の名はたちまち地球に知れ渡るだろ」
天人「そうなればもう侍の時代は終わったに等しい!」
天人「たった3人だ!すぐに終わらせてやる!!」
天人「「うぉぉおおおお!」」
一気に大勢の天人達が土方さん達に向かって走り出す。
土方「ふっ…ばかはどっちだ。本当に俺達3人だけだとでも思ったのかこの豚共が」
そう言って土方さんはタバコに火をつける。
一番前にいた天人がそれを見て土方さんに剣を振り上げる。
ズシャッ―――――――――