真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第33章 2度目の夏
総悟「説明なんて知らないんでィ!」
総悟がすばやく刀を抜く。
館長「おっとストーップ!」
館長が懐から小さな小瓶を取り出した。
館長「先ほどこの女隊士には毒針を刺したんです」
土方「毒!?」
館長「この毒は少しずつ作用するのですが…そうですねあと30分ってところでしょうか。そしてこれが解毒剤です。
私のことを殺したければ殺せばいい。だけどその瞬間にこの小瓶を割りますけど…どうしますか?」
館長は楽しそうに問いかける。
総悟「くそっ…」
土方「はぁ…取引とは?」
館長「やはり副長は話が早くて助かります。私は真選組の勢力をゼロにしていただきたいんです」
それって真選組を解散させるってことじゃ…
名無し「だ…だめっ…」
すでに口元が痺れてうまく言葉が話せなくなっている。
館長「それじゃ、あなたが死ぬんですか?」
館長が私の前にしゃがみこんで聞く。
名無し「それ…で…いいからっ…真…選組を…解散なんて…させないっ!」
土方「わかった。俺の判断で決められることじゃないが上に掛け合う。だから解毒剤を渡せ」
名無し「土方…さんっ!」
館長「そうこないとですね。正直この女隊士を殺したところで目的が果たせなければ私には何のメリットもないので」
何で…私のせいで真選組はっ!
土方「大事な隊士一人救えないで真選組の名なんて語れないだろうが」
土方さんは私の方を見て小さく笑った。
館長「真選組が解散するまで念のためこの女隊士は預かっておきます。安心してください。そちらが変な動きをしない限り生かしてはおきます…」
総悟「その必要はありませんぜ…」
館長「なにを言って…ぐはっ…!」
突然館長のうめき声が聞こえたと思うと私の隣で崩れ落ちた。