真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第33章 2度目の夏
次に目が覚めれば私は体を縛られた状態で倒れていた。
名無し「ここ…どこ…」
ところどころ痺れてはいるものの、なんとか話すことは出来るみたい。
館長「図書館の地下ですよ。防音効果がなされているので叫ぼうが何しようが外には聞こえません」
館長は椅子に座って足を組んでいた。
館長「もう少し待っていて下さいね。あなたの大好きな仲間を今ここまで案内しているので」
ここに来てはいけないことを伝えたいのに腕は縛られてしまっているので携帯を取り出せない!
その時遠くでドアの開く音が響いた。
館長「ふふ、来たようですね」
2人の足音と声が聞こえた。
土方「館長、用とはなんですか?」
柱で姿は見えないがたしかに土方さんだった。
総悟「いないんじゃないですかぃ。何だってこんなところに…」
館長「いやいや、すみませんね。こんなところにお呼びして」
すかさず館長が二人の前に出ていった。
土方「おぉ、そんなところに居たんですか。それで俺達に用とは?」
館長「いやねぇ是非真選組と取引をしたいと思いまして…」
総悟「は、取引…?」
館長が柱の裏にいる私の元へ来て首の後ろの襟を掴んで引っ張った。
名無し「きゃっ…」
突然投げ出されて驚いたのは私だけではなかったらしい。
総悟「名無しっ!?」
土方「どういうつもりか説明してもらえますか」
土方さんが険しい顔を館長に向ける。