真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第27章 真選組のデート
名無し「昨日言いそびれて…あの時は助けてくれてありがとう」
秋夜「ええって、それより名無しも怪我してもーてるやん…」
そう言って私の頬のガーゼに触れた。
名無し「ちょっと切っただけだから平気、とにかく秋夜が大事に至らなくて良かった…」
秋夜「また、そんな大げさやて」
名無し「そりゃ友達が怪我したらめちゃくちゃ焦るよ!」
秋夜「友達、か…」
急に秋夜の声からハツラツとした雰囲気が消えた。
秋夜「俺、強盗が来る前に言いかけた事あるやろ?」
言いかけた事…?
そういえば…
秋夜「あれさぁ、名無しに告白しようと思っててん…」
名無し「告白っ!?」
思わず声が裏返ってしまった。
秋夜「ははっ、そないびっくりせんでも」
名無し「いや、だって…」
秋夜「好きやねん、俺名無しのこと。
こんな時に言うんはずるいかもしれんけど、あの戸棚のやつが落ちてきて名無しにぶつかるって思ったら心臓止まりそうやった。
そしたら勝手に体動いててさ。
そんくらい名無しのこと好きってこと。伝わった?」
私は照れながらも首を縦に振った。
秋夜「なら良かったわ」
名無し「でも秋夜ごめん、私…」
秋夜「あぁっ!分かってる!名無しの気持ちが俺に向いてないんは分かった上やから。俺が言いたかっただけ」
名無し「うん。ありがとう好きになってくれて。嬉しかった」
秋夜の顔がみるみる赤くなっていく。
秋夜「だぁっ!ヤバイわ。そんなん言われたら泣きそーになる」
名無し「秋夜ってば」
私達の間にいつもの笑い声が響く。