真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第23章 真選組の新隊士
名無し「秋夜って隊はどこに入るか決まった?」
秋夜「俺は十番隊やで」
名無し「原田の隊か!良かったね、原田なら優しいから安心」
秋夜「あの人優しいん!?めっちゃコワモテやからどうしようかと思ったわ!」
名無し「確かに言われてみればコワモテ!」
私はお腹がよじれるんじゃないかってくらい笑ってしまう。
秋夜といると笑い声が絶えないなぁ。
そんな生活も今日で終わりか、寂しいな。
いつの間にかもう屯所の前まで来ていた。
秋夜「そんな寂しそうな顔せんといてや。会えへんくなるわけちゃうねんから」
名無し「だね。でも毎日一緒にいた人がいなくなるってちょっと寂しいよ」
秋夜「うーん、あっ!手だして!」
私が不思議そうにすると秋夜はせかす。
秋夜「ちょっ!早く!ほらほら!急いで!」
私が恐る恐る右手を出すと秋夜はにやっと笑って腕を引っ張った。
その反動で私は秋夜の腕の中に収まった。
名無し「えっ!何!?」
秋夜は私に回した腕に力をこめた。
秋夜「俺だって寂しいで?ていうか、そんなん言われたら余計寂しなるやん。
でもまぁ時間見つけたら会いに行ったりしても良い?」
珍しく落ち着いた口調に戸惑う。
名無し「仕方ないなぁ、良いよ」
秋夜「名無しってたまにツンデレやなぁ」
普段の口調に戻って笑っている。
名無し「そんな事ないでしょ?さ、戻ろ」
そう言うが秋夜は腕を解いてくれない。
名無し「秋夜?どした?」
秋夜「あと10秒!数えてー!」
名無し「またぁ、仕方ないなぁ。10、9―――」
数字が0に近づくにつれ徐々に秋夜の腕に力がこもっていたのは気のせいかな?
名無し「0ー。」
秋夜「おけ!"名無し充電"完了!これでしばらくもつわ」
名無し「"名無し充電"ってなによ」
私達は笑いながら屯所に戻った。