真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第21章 真選組の年越し
名無し「総悟ー起きてるー?」
障子越しに声をかけてみるが返事はない。
やっぱり寝てるか…
名無し「入るよー」
障子を開けると隊服を着てアイマスクをした総悟が横になって寝ていた。
名無し「まったく、のんきだなぁ…」
総悟を揺すってみる。
名無し「総悟ー土方さんが呼んでるよ。おーきーてー!」
総悟は小さく「んっ…」と言うとゆっくりと私の腕を掴んだ。
名無し「ほら、起きてって…やっ!」
そのまま腕を引っ張られ体が横に倒れる。
総悟が右手で私の頭を、左手で腰を抱きしめる形で私は総悟の中に収まった。
名無し「ちょっ…///」
総悟「何でィ、赤い顔して」
アイマスクをずらして見えたその目はいつもの不敵な笑みを浮かべる時の目だ。
名無し「離してっ///土方さんが呼んでるから起こしに来ただけなんだってば!///」
総悟「ふーん、じゃあ毎朝起こしに来てくだせぇ。朝から名無しの顔見れたら仕事にやる気が出るかもしれねぇや」
絶対やる気なんて出さないくせに…
こうやってからかわれるのは正直辛い。
そう思い始めたのは総悟のことを好きだって自覚してから。
名無し「そうやってからかわないでよ…」
総悟「え?」
しまった!つい声に…
名無し「あっ!違う違う!ごめん、忘れて!!」
総悟「………この際だし、言っておきたいんですが…俺、名無しの事…」
ススっ―――――――――
山崎「沖田隊長!この始末書についてなんですけど…何してんの名無し…?」
名無し「えっ、な、何ってほら!総悟を起こしに来たんだよ!土方さんに頼まれて!」
山崎「隊長に膝立ちでまたがって、喉に剣先向けて?」
名無し「こ、これは…」
総悟「助けてくれザキ。俺を起こしに来たんじゃなくて永遠の眠りにつかされるために来たらしいんでィ」
名無し「ちょっと!!」