真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第21章 真選組の年越し
ザキには変な誤解されてるけどそのまま私は総悟を土方さんの前に連れていった。
土方「そ〜う〜ご〜良くもまぁこの忙しい中自分の仕事一つもせずにのうのうと寝ていられたなぁ!!だいたいお前ってやつは…」
土方さんの説教が長引きそうなので私は自分の部屋に戻った。
大晦日なんだから片付けないと。
机の上に乱雑に置かれている書類をまとめる。
最初は殺風景な部屋だったのに、今ではこんなに散らかっている。
でもこの散らかっている部屋がとても幸せに感じられる。
右腕に付いているブレスレットが壊れていないことに凄く安心する。
このまま永遠にここにいられたら良いのに…
いつかは本当にここを出ていく日が来るんだろうか?
それを何故か感じない自分がいるのはもう少しここにいていいという事?
名無し「大晦日は頭の中も整理する日だっけ…?」
いつもなら考えないようなことを考えている自分に可笑しくなる。
片付けが終わり、部屋を出る。
名無し「また降ってる!」
外を見るとオレンジがかった空からちらほらと雪が舞い降りてきている。
ザキ「この辺りはよく雪降るんだよ」
名無し「あ、ザキ!仕事終わったの?」
ザキ「終わったよ。疲れたぁ」
名無し「お疲れ様〜」
ザキ「この雪の量だと夜中になったら積もるね」
ザキが空を見上げて言った。
名無し「積もるって良いよね、私が住んでた所は積もらないんだ。雪なんて全然振らないし」
ザキ「名無しの住んでたところってどんたとこ?」
名無し「そうだなぁ、のどかでみんな優しくて落ち着くよ」
ザキ「いい所なんだね」
名無し「うん」
総悟「へぇ、名無しの住んでるところの話なんて初めて聞きやした」
ふいに声がしたと思うと総悟が立っていた。