真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第17章 真選組の子供達
総悟に着物を借りてようやく布団から出られた。
それから総悟とこんな体になった原因を考えてみたが一向に思いつかない。
総悟「今土方さんがザキ使って調べてるらしいんで待つしかないんでィ」
名無し「だね…」
ドドドドドっ―――――――――
何この漫画みたいな地響き!
それは段々とこちらに近づいて来て…
「「ぐぉぉぉぉぉぉ!!」」
私の部屋の前で雄叫びをあげるのは全身黒い毛で覆われた野生のゴリラだった。
名無し「ゴリラっ!?」
総悟「何でこんなところにゴリラなんかいるんでィ!」
総悟が近くに置いてあった私の刀を取る。
が、子供の体だからか刀を持ち上げられる力が入らないらしい。
総悟「くそっ、力まで子供並になってるんですかィ。
はっ、俺の周りにいるゴリラは近藤さんだけだと思ってやしたが…」
ゴリラが二度目の雄叫びをあげた時、総悟が私をかばうようにして被さった。
「総悟〜名無し〜!!」
突然ゴリラが人間の言葉を発した。
名無し「私、近藤さんと一緒にいる内にゴリラ語が分かるようになったのかな?」
総悟「俺もそうみたいでさァ」
「違うから!確かにゴリラに似てるけど、普段は人間の言葉話してるからね…」
総悟「まさかとは思いますが…」
名無し「近藤…さん…?」
近藤ゴリラ「そうだよ!皆の近藤だよぉぉ!」
ゴリ…あ、近藤さんは分かってもらえたのが嬉しかったようで目に涙を浮かべる。
名無し「とうとう本物のゴリラになれたんですね」
総悟「成人式しなくちゃ」
近藤ゴリラ「誰か〜このサド2人組をどうにかして〜」