真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第15章 真選組の秋祭り
【??side】
気づくと知らない街にいた。
後にここが武州という地域だと知った。
静かな街。不思議だったのは歩く人が皆着物を着ていたこと。
3日ほどさまよって空腹で倒れそうだったときにある夫婦に助けられた。
現代の記憶を無くした私を夫婦はわが子のように育ててくれた。
何も思い出せなかったけれど、幸せだった。
一年後に弟が生まれた。
私と同じ金髪の可愛らしい男の子。
弟は『総悟』と名付けられ、私達4人は幸せに暮らしていた。
数年経ち、両親が病死。
それからは幼い総ちゃんと2人で暮した。
辛かったけれど、総ちゃんの通っていた道場の人達や近藤さんと十四郎さんがいたから毎日が楽しくてがんばれた。
そんな毎日を送っていくうちに私は十四郎さんに恋をした。
でも、想いを伝えるも断られてしまった。
あの時の十四郎さんの言葉は今でも心に残っている。
??「十四郎さんのそばにいたい…」
土方「知らねぇよ、知ったこっちゃねぇんだよ。お前の事なんざ…」
しばらくして道場の人達は江戸に行ってしまった。
それからは1人で武州で過ごした。
寂しかったけれど、皆が頑張っている事を思うと私も頑張ろうと思えた。
時は流れて私に縁談の話を持ちかけてくれた方がいて、その人の住んでいる江戸に向かった。
そこで真選組として過ごす皆と再開した。
でも、もともと体が弱かった私は江戸で倒れてしまった。