真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第13章 真選組の慰安旅行
土方「お前やっぱ俺よりビビりだろ?」
名無し「そんな事ないですよ!」
顔をそらしたまま言い返す。
土方「だって、1人部屋が怖くてここに来たんじゃないのか?」
名無し「うっ…」
図星…。さすが土方さん。
名無し「てことは土方さんも皆寝ちゃった部屋が怖くて来たんでしょう?」
土方「お前なぁ、どこまで俺の事ビビりだと思ってんだよ。さすがに人がいんだから怖くねぇよ」
名無し「じゃあなんでここに来たんですか?」
土方「隣の部屋から人が出る音がしたから怖いんだろうなと思って来てやったんだよ。優しさだ、や・さ・し・さ」
どこまでも見透かされていて悔しい。
けど土方さんのおかげで今は怖くない、かも…。
名無し「ありがとう…ございます…。正直怖かったです…」
溢れてくる恥ずかしさを押さえ込んでお礼を言った。
土方「…………………」
なんでっ?いきなり静かになると反応に困るって…
土方「んでそういう事…いきなり素直になんなよ」
ぎゅうっ―――――――――
土方さんは優しく私を包んだ。
名無し「土方さんっ、何してるんですかっ///」
土方「こうしたら落ち着いて寝られねぇか?」
こんなの、落ち着けるわけないじゃんっ!///
心臓の音がロビーで響きそう…
土方さんは自身の体に私をもたれかからせるように座りなおした。
そして肩あたりをトン、トンと一定のリズムでたたく。
名無し「ふふっ、それ子供を寝かしつける時にやるやつじゃないですか」
土方「いくつになってもこれされたらすぐ寝れるだろ」
名無し「確かに心地い、い…」
疲れが一気に押し寄せてきた途端、私は眠りに落ちた。
土方さんの腕の中で…