真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第13章 真選組の慰安旅行
1人部屋はやっぱり静かだな…
布団に入ってみるがどうも電気が消せない…
あぁ〜肝試しのせいだ!!
布団に入ってから1時間は経っているがどうにもこうにも目を閉じることが出来ない。
名無し「だめだっ!」
着物の裾を正して廊下に出た。
冷房のヒヤッとした空気が体を通った。
ロビーまで行くと自販機があったので、水を買った。
2人がけ用のソファに腰をおろす。
時計はすでに2時を指している。
丑三つ時…
こんな時に限って怖いものを連想できるのを見つけてしまう。
変な事考えるのやめよ!
そう思いソファの上で三角座りをした。
パタッパタッパタッ―――
名無し「!?」
パタッパタッパタッ―――
足音はだんだんこちらに向かってくる。
前にもこんな事があった気が…
そうだ、今回も総悟だ。
きっと「名無し?何してるんでィ?」ってな感じで来るに違いない!
そう思っていてもやっぱり足音とは反対の方を向いてしまう。
パタッパタッパタッ―――
パタッパタッ……
何故か足音は真横で止まったにも関わらず、一向に話しかけられる気配がない。
嘘、まさかだよね…
全身に鳥肌がたつ。体が、動かない…
ドスッ―――――――――
名無し「いやぁぁぁ!って、え…」
私の隣に誰かが腰掛けてきた。
恐る恐る振り向くと…
土方「わぁっ!」
名無し「きゃぁぁぁぁ!!土方さんっっ!!」
土方さんはお腹を抱えて笑っている。
土方「今の驚き方っ!まじで、くくっ…腹痛てぇ…」
名無し「本気で焦ったんですからね!!まだ鳥肌収まらないじゃないですかっ!!」
土方「いやぁ、悪ぃ…全然こっち向かないから寝てるのかと思ったからな、つい」
名無し「何が"つい"ですよ!今晩は絶対寝れませんよ!!」
土方「まぁまぁ、そう怒んなって」
私は土方さんから顔をそらした。
怒ってるのもそうだけど、さっきの告白を思い出して今はまともに顔を見れない…