第9章 真選組女中生活 X日目 沖田総悟
9/14午前5時
前日の昼には完全に熱も生理も終わっていた少女。午後から仕事に復帰しようとしていたのだが、大事をとってその日一日は休むことになった。今日は久しぶりの、とは言っても3日ぶりであるのだが仕事である。少女のやる気は満タンだ。
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食堂での仕事がひと段落つき、ふと食堂の隊士達の方を見てみると沖田の姿は見えない。もしやと思い沖田の部屋を訪ねることにした。
案の定沖田は熱を出していた。おそらく少女の風邪をもらったのであろう。少女は急いで沖田のためにお粥を作ってやった。
「ありがとう…。」
「私のせいなんですから、このくらい当然ですよ。ほかに何か欲しいものとかありますか?出来る限りならなんでもよろしいですが。」
「んじゃー、が食べさせてくだせぃ。」
「えぇ!?」
「ダメですかぃ?」
沖田が弱った顔でかつ上目遣いで少女に頼み込む。少女は恥ずかしがりながらも沖田の望みを叶えてやった。
「美味かったぜぃ。ありがとな。」
「はい。では仕事があるので私は少し外しますね。もし何かあればいつでも呼んでくださいね?」
「おう、んじゃ。」
少女の言葉に返事を返すと沖田は赤色のアイマスクをつけて眠った。少女は沖田の布団を整えてやり、部屋を後にした。