第9章 真選組女中生活 X日目 沖田総悟
9/12午前5時前
や、ヤベエ…全っ然眠れなかったぁ…
1つの布団で一夜を明かした2人。何度か少女から少し距離をとろうとしたのだがそのたびに少女が沖田の服を掴んで離さないので叶わなかった。
俺はよく寝れるのが売りだったのに…からいい匂いがするし、なんか柔らかなものが当たってるし、脚は絡まってるし、なんか寝息は色っぽいし…俺今死ぬほど色々ヤベエんだけど。
ついでに追記しておくと今少女の頭は沖田の胸元にある。何度も沖田が距離をとろうとする度に、は寝ながら沖田にすがりつくようにする。つまり何が言いたいのかというと、沖田の寝巻きははだけており少女の寝息が沖田の肌に直接かかっているのである。
あー、もうほんとマジで死にそう。色々死にそう。ていうか、これだれかに見られたら一貫の終わりなんだけど。据え膳すぎて死にそう。もう終わってもいいから誰か来てくれぃ。
一夜一睡も眠れず、思考も良からぬ方向へ行かぬよう心頭滅却していたので、支離滅裂なのはゆるしてやって欲しい。
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そこからまたしばらくして、ただ今午前9時過ぎ
「ごらああああ!!!総悟!!いつまで寝てんだテメ…すまん、悪かった。」
「っておいいい!あんたがどっか行ったら収集つかなくなるだろがあああ!」
スパーーンッ!と襖を開け怒鳴り混んだ土方。沖田の数時間前の予想通りに勘違いした。しかしそのまま襖を閉めて去ろうとする土方に小声であるが起こる沖田。
なんとか小声で土方に応援を要請し、少女を起こさないように抜け出すと一目散に厠に駆け込んだ。