第9章 真選組女中生活 X日目 沖田総悟
9/11午後1時過ぎ
沖田は見廻りと言う名のサボりから帰り、自室に戻ろうとすると少女が床にうつ伏せで倒れているのを見つけた。
「おい!大丈夫か!?」
少女の上半身を抱き声をかけるが返事はなく、聞こえるのはいつもより少しくるしそうな呼吸音だけ。それに落ち着いて少女を見るといつもより顔が赤く額の熱も高い。どうやら風邪をひいているようであった。
なんやってんだよ。体調崩してんのに仕事なんて馬鹿やんじゃねーよ。俺の寿命を縮めるつもりかよ。
沖田が少女を横抱きにし、少女の部屋に連れて行ってあげようとすると、下に血の跡を見つけた。まさかと思い、少女の後ろを心の中で謝罪を入れながら見ると、腰の下あたりが赤黒く染まっている。
生理じゃねーか。何こんな日に無理してんだよ!馬鹿通り越して阿保だろ!ったくどうしろってんだ。
思い悩みとりあえず女中長のユミ子に事情を説明して、少女の身ぐるみを変えてもらい、再び横抱きにして沖田の部屋に連れて行った。少女を沖田の布団に寝かせてから一旦部屋を後にした。
ーーーー
「近藤さん、いやすか?」
「あ、総悟どうしたんだ?」
「実は…」
沖田は近藤に状況を説明した。近藤は話を聞き終わると大きな溜め息をついた。