第9章 真選組女中生活 X日目 沖田総悟
沖田が土方にバズーカをおみまいしてやろうと部屋を出ると少女を見つけた。土方への嫌がらせなど頭からスッポリと抜けて、沖田は少女に駆け寄る。
なな、なんでがここにいるんでぃ。旦那のとこにいるんじゃなかったのかぃ。
「よう。帰ってたんだねぃ。」
「あ沖田さん。おはようございます。仕事しようと思って帰ってしたのですが、追い出されてしまいました。」
沖田の質問にさも何もなさそうに答える少女。しかしそう答える少女の目には光が宿っておらず、前日の少女と全別人のように沖田たの目には写った。
「なあ。今日やることがないんだったら俺の部屋にいろぃ。」
「はい。」
「んじゃ、俺は用があるから少し外すが部屋に入ってろぃ。」
何を考えついたのか、そう言うと沖田はその場を後にし、片手をヒラヒラと振った。少女は沖田が曲がり姿が見えなくなると沖田の部屋に行き、言いつけ通り沖田の部屋に入り待機していることにした。
ーーーー
「起きろ土方コノヤロー!」
「おおぅ!総悟、今日はバズーカやんねーのか?」
「あ、忘れてやした。ていうか土方さんアレ好きだったんですかぃ?そりゃーすいやせん。あとで遊んでやりますんで。」
「ンなわけねーだろうが!!ふざけんな!」
「ってそんなことはどうでもいいだった。」
「どーでもよくねえよ!」
「が帰って来やした。」
「は?」
「仕事をしようと思ってたらしいですが、そうはいかなかったようでねぃ。」
「んで、お前はどうすんだ。」
沖田は始め今日非番にするよう頼んだのだが、いつもの素行が悪く許されなかった。かといっても土方も近藤も今日は予定があり少女の面倒を見ることができない。仕方がなく、今日は沖田を見廻りから外し今までの溜まった書類を片付けることに決まった。
チッ、土方のヤロー今日ぐらい休みにしてくれてもいいのによ。死ね土方コノヤロー