第8章 真選組女中生活 14日目
「…あなた、もしかして…」
「お久しぶりですね。、おぼえていらっしゃいますか?武田です。くーちゃん。」
「やだっ!嘘っ!!?久しぶりじゃない!元気にしてた!?」
口裂け女が少女のことを思い出したようである。どうやら少女と口裂け女ことくーちゃんは昔からの知り合いであるようだ。くーちゃんは少女を抱きしめる、のだがその力は強すぎるようで少女は苦しそうにもがいている。
そのことに気づいたくーちゃんは少女を開放する。
「ごめんね。大丈夫?」
「だ、大丈夫…。苦しかったけどね…」
「でも、なんでこんなところにいるのさ?は確かここじゃないよな?」
「うん。そのことについて聞きに来たの。」
「つまり?」
「私ねここの世界に飛ばされて来たの。だからね帰る方法を教えて欲しいの。」
「そうか。ちょっと待ってな。調べてくるよ。」
「うん。お願い」
少女が返事を返すと口裂け女は姿を消した。そのまま少女は口裂け女が隠れていた街灯に体重をかけ、持ってきたお茶を飲んで時間を潰す。
一方尾行をしていた一行は少女と口裂け女が仲睦まじく会話、ましてや抱擁を交わす姿を見て目を丸くしている。
「え、ちゃんって妖怪と話してたよね…」
「ああ…間違いねえ。話してやしたねぃ。」
「意味わかんないアル…」