第1章 ここは夢?それとも異世界?
どうしよう…これ…状況を把握できない上に場所もわかんない。さっきから腕つねってるけど痛みがあるってことは夢じゃないってことだし…かといってこの人達の会話からするに誘拐の線もなさそうだし…この人達が言ってたように、私本当に空から落ちて来たの?
「大丈夫アルか?顔色めちゃくちゃ悪いアルよ?」
「だ、大丈夫です。」
そりゃ、悪いですよ。こんな、わけのわからない状況に放り込まれて、元気いっぱいの方がおかしいですよ。
「はあ、埒があかねぇ。オイ、お前。今から俺の質問に正直に答えろ。」
「は、はい…」
とにかく、なんとかしないと。
「お前、名前は?後、なんで空から落ちて来た?」
「名前は武田、武田です。空から落ちて来たのは…」
どうしよ、こんなの信じてもらえるわけがないのに…なんで返せばいいの?
「言えない理由でもあるんですかぃ?」
「いや、言えないわけでは無いんですが、おそらく信じてもらえないと思いますが…」
「信じるか否かはこっちが決めることだ。いいからとりあえず吐きな」
「は、はい、」
や、やだ、どうしよ、この人やっぱり凄い怖い…
「あ、あの、私、綺華女子中学の学生なんです。あ、これ学生証です。どうぞ。それで、学校が終わったので帰宅していた途中でした。そしたら、その、多分信じてもらえないと思いますけど…その…こう、なんかえたいの知れないものがいきなり追いかけて来て逃げてたら…いつのまにか空から落ちてました。」
どうしょ、絶対こんな馬鹿みたいにな話信じてもらえるわけない。アレかな、薬やってると思われたりするのかな。やってないけど、これじゃどう考えても、頭おかしい子だし…どうしよ…泣きそう…