第4章 真選組生活 2日目
「つ、疲れたあ〜。」
「ハハッ、これで疲れてちゃここではやってけないよ。でもま、初日でその年にしちゃ良くやったんじゃ無いか?今日は休んでいいから。朝もまた頑張っておくれよ。」
「はい!今日はありがとうございました!明日からもよろしくお願いします!」
「ああ、それじゃあ私はまだ仕事があるから行くか。今日は良く休みなよ。」
そう言うとユミ子は少女の返事も聞かずに仕事に戻った。少女は想像はしていたが、やはり実際にやってみるとキツかった。少女は女中長のユミ子と一緒に朝食の準備と掃除を一緒に教わった。しばらくはユミ子とやる事になるのだが、近いうちには1人で行う事になる。とは言っても、少女ご元の世界に戻るまでの話なのだが。
あ、そういえば近藤さんの部屋の掃除してない。もう4時過ぎちゃったけど、一旦行っても見ようかな。もし部屋にいるようならし引き返せばいいだけの話だし。
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…近藤さん、部屋にいる、のかな?音がしてるのか隣の部屋なのかわかんないし。もしかしたら仕事してるかも知れないし、もしそうだったら邪魔になっちゃうし…ちょっと覗いてみればわかるか。
「いない…よし、少しずつ掃除するか。」
近藤の部屋は散らかっていた。と言っても資料などの紙がほとんどなのだが。少女は資料の内容を出来るだけ見ないようにしながらまとめて机の上に置き、部屋の掃除をし始めた。とは言っても時間の関係より部屋の一面だけであるが。
一通り部屋にホコリ掃除や床の掃き掃除も終えると時刻は午後7時になる少し前である。つまり、そろそろ移動しなければ夕食の時間である。
そろそろ移動しないとなぁ。少しお腹すいて来たし。確か私は隊士さん達と同じように食堂で食べていいんだよね。