第3章 真選組生活 1日目
…あれ、ここ私の部屋だ。なんでここに?確かショッピングモールにいたはずなのに。
ていうか、今何時?…7時半すぎ…
「えっ!?嘘!?なんで!?」
待て待て待て待て、一旦落ち着こう。うん。深呼吸だ。スーハー、スーハー。よし、えーっと、確かショッピングモールに行ってたんだよね。うん。そうだ。あそこに見覚えのある荷物があるし間違いない。それで土方さんお昼をご馳走になってそれで荷物を持たせてしまってそれから…
そうだ、その後泣いちゃったんだった…それでその後…アレどうしたんだっけ?
少女は泣き疲れて寝てしまったのである。幸い荷物は大きいものがあったが土方が片手で難なく持てるほどであった。また、少女も片手でで抱き抱える事が出来る程度の体重であった。なので土方は片手に少女、もう片方は荷物を持って帰ることにした。そのことに気づいた少女は、
やっちゃった…これ完全にやっちゃったよね?私泣いてからの記憶が全く無いもん。寝ちゃったってことだよね…ていうことは…もしかして…
土方さんに多大な迷惑をおかけしてしまったのでは…
少女は顔面蒼白になり急いで土方の部屋にかけて行った。
しかし、土方の部屋には誰もおらず少女が呼びかけても当然返事は無い。どうしようかとフラフラ探していると、そこに偶然沖田が通りかかった。
「おいキョロキョロして何してんだ?」
「あ、沖田さん!あの、土方さんがどこにいらっしゃるか知りませんか?」
「土方さんなら近藤さんの部屋にいやすぜぃ。なんの用でぃ?」
「いや、その、ちょっと…」
「…ふーん、ま、いいや。俺も近藤さんのところに用があるんで一緒に行きやしょうかぃ。」
「はい。」