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銀魂 トリップ

第3章 真選組生活 1日目


近藤は松平のところへ行かなくてはならないので少女と土方が買い物に行くことになった。
2人は電車に乗って移動している。今は平日の午前10時すぎ、大抵の人は仕事場などもう移動は終わっている時間であるので人は少ない。
少女の知っている世界の江戸時代は電車や高層ビルなど無いのだが、ここには普通に存在している。少女の知っている江戸時代とこの世界の江戸時代がごちゃ混ぜの世界。
少女は窓から見える景色を瞳を輝かせながら食いつくように見ている。そんな様子を見守るように、どこか疑うように土方は人1人分離れたところで観察している。


こんな景色のどこがいいんだか。大して自然があるわけでも無い。それにしても、コイツはほんとに何者なんだ。空から落ちてきやがるし、普通のガキかと思ったら肝がかなり座ってやがるし。かと思えば今みたいなその辺のガキみたいな反応するし。今のところ一番濃いのは天人の線だが…スパイにしては警戒心が無さすぎる。もしこれが演技なら大したもんだが…コイツにそこまでの器量があるようにも見えねーし。




「おい。次降りんぞ。」

「はい!(なんだか不思議の国に来たみたい)」



まあ、気長に調べるしか無いんだろうな。




ーーーー



某ショッピングモールに着いた2人。そこの名前も少女の世界の某ショッピングモールをもじったような名前であるので少女は少しだけ困惑する。
それもそのはず、少女の世界でよく目にするものは平成になってから、早くても昭和にできたものがほとんどである。江戸時代にあるはずないものだからなのである。しかし、少女は無理やり平行世界であるからと納得させて土方の二歩後ろをついて行く。




「おい、お前の買い物に来たんだからお前が先に行けよ。」

「え、でもわたしここ初めて来たので…」

「…はあー」




そういや、そうだったな。つってもコイツがいるもんとかわかんねーし。仕方ねえか。




「何買いたいんだ?連れてってやる。」
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