第3章 真選組生活 1日目
ご飯少なめにしてもらえて良かったなぁ。これで残さないで済む!
「「いただきます。」」
本日の朝ごはんは、味噌汁、白米、焼き鮭、漬物、おひたしである。焼き鮭はさすがにできなかったが、他のものは他の人よりも1/4にしてもらえたのである。
やっぱりここのご飯美味しい!ちょっとブルーになりかけだった気がするけどすっかり回復した!
「ちゃん美味しそうに食べるね。」
「へ?」
お、美味しそうに?どゆこと?いや、ご飯は美味しいよ?でもそれってみんなそうだよね?同じものを食べてるわけなんだし。あ、もしかして顔緩んでたのかな?だとしたら、かなり、恥ずかしい…
近藤の言葉を深読みし過ぎたせいで頬を赤く染めてしまった少女。それにつられ、食事の手も止まってしまう。
「い、いや、悪い意味で言ったんじゃないよ!単に昨日から、まあ、当たり前なんだけどずっと表情が固まってたからさ。それが少し解けたように見えて安心しただけだからね?」
「あれー、近藤さん。朝からにセクハラでもしたんですかぃ?ダメじゃねーですかぃ。」
「い、いや、総悟!?何誤解を招く言い方してんの?!俺別に変なこといってねーよ!?」
「え、近藤さん。あんたこいつに手ぇだしたのか?」
「いや違うよ!?トシ俺の話聞いてくんない!?」
「気をつけなせーよ。近藤さん、こう見えても実はストーカーなんですぜぃ。」
「へえ。」
「いや、誤解だからね!ちゃん!」
必死の形相で少女に弁解を試みるが、少女に目を合わせてもらえなくなりかなり落ち込んだ様子である。
別に近藤さんが本気でストーカーをしているとは思わないけど。でも、ここで反応するとややこしくなりそうだし…近藤さんごめんね、