第3章 真選組生活 1日目
「ああ、そういえば今日のことなんだけどね。」
「はい。」
「俺と買い物に行こっか。」
「はい。」
「ちょっと待った!近藤さん!あんた今日は上によびだされてんだろうが!」
「えー、別にいいじゃん。トシ代わりに行ってきてよ。どーせとっつぁんの娘さんの話だろ?」
「だとしても呼ばれたのあんただろ!俺じゃねーだろーが!」
「いーやーだ!絶対俺は行かない。ちゃんと買い物に行く!」
あーあ、なんかケンカ始まっちゃったな。今食事中なんだから静かにしないと、行儀悪いのに。ダメな大人だなぁ。
ある意味少女がこのケンカの火種であるのに、我関せずと呑気なものである。
「なあ、近藤さんと何買いにいくですかぃ?」
「…さあ?」
「何も知らねーのかぁ?」
「…知りませんね。何も言われてないですし。沖田さんは知っていますか?」
「俺が知ってるわけねーだろうがぃ。」
「それもそうですね。では、お二方の言い合いが終わり次第お尋ねしますね。」
「ふーん。(こいつある意味肝が座ってるですかねぃ。)」