第2章 真選組の本拠地に着きました
〜30分後
アハハハハ…人がいっぱいだぁ…どうしよう…慣れてるつもりだったけど、やっぱり少し緊張してきたな。多分気のせいなんだけど、かなり食堂でも見られてたような…気のせいだよね?
「コホンッ、えーとっ、皆。聞いてくれ。俺の遠縁にあたるんだが、この度ここの女中を手伝ってもらうことになった武田さんだ。」
「あの、ご紹介に写りました、武田と申します。至らない点もありますが、精一杯努力していきますので、よろしくお願いします。」
「しばらくは慣れないだろうし、俺付きだからな。お前らいらんことすんなよ。」
「局長ズリー!」「そりゃないゼー!」…
ノリがよろしいんですねー…なんか、なんて言ったらいいのかわかんないけど、若くてよかったな。私。うん、じゃなきゃこんなにも歓迎してもらえなかったんだろうなぁ。ほんと、若いっていいねぇ。…なんか、他人事みたいな感想になっちゃた。ま、いっか!
「てめーら、うるせーよ。こいつはお前らの世話しにきたんじゃねえんだよ。"真選組"の世話をしにきてんだよ!あんまりうるせえと、切腹させんぞ!」
うひゃー、土方さん怖いなー。でも、なんだろう。なんか慣れてきた気がする。なんか、あんまり怖くなくなってきたかも!
「フフッ。」
「おい、!お前もなに笑ってんだ!」
「ご、ごめんなさい!」
前言撤回!やっぱり、超怖いよ…