第2章 真選組の本拠地に着きました
「あ、ちゃん、こっちこっち。お疲れ様。どう、ここのことは大方わかったかな?」
「はい、だいたいの部屋は案内してもらいました。」
「そうかそうか、じゃ、ちょっと早いけど夕飯にしようか。」
「じゃあ、俺はこれで。」
「あ、山崎さん!ありがとうございました!」
「ああ、うん、どういたしまして。頑張ってね。ちゃん」
「はい!」
「…なーにが、『頑張ってね』だ。ジミーのくせして。」
お、沖田さんって、かなり辛辣なんだな…ていうか、山崎さん、行っちゃったよ。正直、優しかったから、もう少し側にいて欲しかったな…
「とりあえず、食堂に移動するよ。そこでこれからのことを話そうか。」
「は、はい。」
この人って、近藤勇にあたる人だよね?ていうことは真選組のトップか…あ、どうしよう。なんだか、き、緊張してきちゃったよ。…ん、まてよ、今いるのって、真選組トップスリーじゃん!?え、やばい。どうしよう。気づいたらますます緊張してきたよ。どうしよう。
「…おい、おいてくぞ。付いて来い。」
「ひゃ、はい!ごめんなさい!」
「わ、悪りぃ、ビビらせるつもりじゃねえよ。」
「あーあ、土方さんー、まーたびびらせてんですかぃ?ダメじゃねーですかぃ。」
「そんなんじゃねえって言ってんだろうが!」
「まあまあ、二人とも、落ち着いて。さ、行こうかちゃん。」
「はい。」
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こ、近藤さん、早く戻ってきてよ…なんか、凄い、沖田さんと土方さんに、に、睨まれてる…こ、怖い…
「はい、おまちどーさん。唐揚げ定食とカツ丼どっちがいいかな?」
「ひぇ!?あ、あの、ええと、唐揚げ定食で。」
「ん、はい、どーぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
「んじゃ、食べますかぃ」
「「「いただきます。」」」
「い、いただきます。」
…美味しい。けど、かなり量が多いな食べられる気がしないけど…残すって流石に失礼だよね