第10章 真選組女中生活 X日目 志村新八
それから少し休憩をしてからジェットコースターに再度乗り、次はどうするかと話していると少女がおずおずとお妙に声をかけた。
「あの、お妙さん。少しお花摘みに行ってきてもよろしいですか?」
「あら、そうなのいってらっしゃい。ここで待ってるわね。」
「はい、すいません。すぐに戻ってきます。」
そう言うと少女は小走りでトイレに向かった。今時珍しいものの言い方に少し驚いたお妙であったのだが、それをおくびにも出さないで少女を送り出した。
あんなに作法がなっている子見たことないわ。かなりの良家育ちだったのね。新ちゃんにもったいない気もするけど、やっぱり妹に欲しいくらいだし。ここは新ちゃんにも頑張ってもらわないと。
そんな巧みをしているとお妙の携帯から着信が鳴り始めた。その内容はお妙の勤めているスナックの人員が足りないので来て欲しいのだとか。
しめた!ここで新ちゃんとちゃんを2人にすればいい感じなんじゃないかしら!
「ねえ、新ちゃん。」
「なんですか姉上。さっきの電話はなんだったんですか?」
「あれねお店からだったの。それでね私今から行かないと行けなくなったから、ちゃんと楽しんできてね。」
「ちょっ、待ってください姉上!む、無理ですよ!会話ご持ちません!」
「いい新ちゃん、今から私の言う通りにしてね。」
この計画通りにすればくっつかないとしてもかなりいい感じに進むはずだわ!