第10章 真選組女中生活 X日目 志村新八
続いて、室内のジェットコースター、コーヒーカップと行きそのあとジェットコースターに乗ったのだが。
少女は初めてだったので緊張し過ぎてしまい、少し休憩することにした。近くにあったベンチに少女とお妙が座ると、お妙は新八に飲み物を買いに行かせた。
しまった。室内のが大丈夫だったから行けるかなって思ったんだけど、やっぱり初めてだと少しキツかったかしら。
「ごめんなさいねちゃん。少し調子にのっちゃったわ。」
「い、いえ。気にしないでください。楽しかったですし。ただ緊張し過ぎてしまって上手に楽しめなかっただけなので…もしよければまた後で乗ってみてもいいですか?」
「本当?もちろんよ。今日はちゃんが乗りたいものに付き合うから!」
お妙が自身が思っていたよりも少女が楽しんでいたようで安堵した。
少しずつ表情も変えてくれるようになったし、後もう一足かしらね。ここからが難関ね!
「そういえば新ちゃんとはどうなの?」
「どう、とは?」
「あー、聞き方を変えるわね。新ちゃんのことどう思ってる?」
「新八さんのことですか?うーん。」
フフッ、ちゃんは素直だしここで新ちゃんのことを聞くチャンスね。普段はそれほど会えるわけでも無いし。もし新ちゃんの彼女にでもなってくれたらもっと会える機会も増えるかもしれないし。
それに新ちゃんも意外と気に入っているようだし。
先日からとはいえ少し前からもずっとなのだが、ここ数日は特に少女のことを気にしている様子が見られた新八。お妙はお節介と知りながらも顔を突っ込もうとしていた。