第10章 真選組女中生活 X日目 志村新八
「ちゃん、最近体調どう?ちゃんと休み取ってる?」
「はい。先日倒れてからは強制的に少なくとも週2で休みがはいることになっています。」
「そっかー、よかった。それで休日は何してるの?」
「…」
「え、ちゃん?何してるの?」
「…」
新八が素朴な疑問を投げかけると少女は明後日の方向を向く。なんとなく察した新八は、
「休みなんだから休まないと…」
「でも、やること無いんですもん。それに対したことやって無いですよ?」
「例えば?」
「例えばですか?んー、書類の整理とか…」
「え?なにそれ?」
「はたまに俺の始末書をやってくれるんでさぁ。」
「あ、沖田さん。仕事ですか?」
「どういうことですか?」
「だからコイツが仕事欲しいってんで俺の手伝いをしてもらってんだ。」
「でもそれじゃ休みじゃなくなるじゃ無いですか!」
「いーんでさぁ。コイツがやりたいって言ってんだから。それかオメーさんがの休みの日付き合ってあげなせぇ。コイツは暇で仕方なく俺の部屋に来てんだからねぃ。」
「沖田さんの部屋で…うん、そうだねこれからは僕とどこかに遊びに行こうよ!休日はやっぱりしっかり休まないと!」
「迷惑では無いのですか?」
「コイツにそんなこと考えなくていいぜぃ。んじゃ休みの日はを頼みまさぁ。さ、帰んぞ。」
「はい。新八さん今日はありがとうございます。それでは。」
「うん、じゃあね。」
そう少女が言うと沖田と屯所へ帰っていった。その後ろ姿を新八はなんとも言えない表情で見ているのであった。