第9章 真選組女中生活 X日目 沖田総悟
「ごめんアル…大丈夫アルか?」
「ゲホッ、ハイ、大丈夫ですので気にしないでください。」
少女が万事屋に着いた瞬間神楽は玄関に向かって走りだし、そのままの勢いで抱きついた。足音でなんとなく察した少女は受け止めたのだが、不運にも神楽は夜兎であるので力が強すぎた。少女は神楽に声をかけられず顔色を青くしていた。そんな少女を助けるべく坂田と新八は少女を神楽から離した。
ちなみに沖田は社長机の後ろに隠れている
「まあ、これでも飲んで落ち着いて。」
「新八さん、ありがとうございます。」
「んで!急にどうしたアルか!」
「あー、えーっと神楽さ…ちゃんに聞きたいことが…」
「私に依頼アルか!?だったドーンと任せるヨロシ!この万事屋神楽の名にかけての悩みを解決してあげるネ!」
「もしもーし、ここの社長一応俺だからね、お前じゃないからね!」
神楽に依頼ということで喜んだ様子である。しかしかなり調子に乗っているようで坂田が横水を流すと坂田と神楽はなんとも不毛な言い合いが始まる。
「ちょっと2人とも!ちゃん困ってるから落ち着いて!…
ご、ごめんねえ、いっつもあんな感じでさぁ。」
アハハ、と声を出す新八には全身から疲労が醸し出されている。
「いえ、お構いなく。とりあえず話だけでも聞いてもらえませんか?」
「モチロンアル!!」
「神楽ちゃん…って沖田さんと仲悪かったですよね?」
「そ、そうアルけど…」
「それがどうしたの?」
「沖田さんの悪いところ教えてもらえませんか?」