第9章 真選組女中生活 X日目 沖田総悟
「……え?」
「どど、どういうことなの!?ちゃん!?」
少女の発した言葉こら数秒間の間沈黙が流れた。当然隠れている沖田は特に驚きが隠せていない。
「どういうことって…そのままの意味ですが?」
しかし、何が疑問なのかわかっていない少女は首を傾げるばかり。
「えーっと、何?んじゃーは総一郎君の愚痴大会でもしたいの?」
「坂田さん、総一郎君ってだれですか?」
「沖田さんのことだよ!ごめんね銀さん間違えて名前おぼえてるんだよ!」
「へぇ。…あ、特に愚痴大会を開きたいとは思ってないですよ。単に聞きたくなって。」
「…ちょっと待って。何がどうしたら聞きたくなるわけ?銀さんそっちのが気になるんだけど!?」
3人とも冷や汗をダラダラと流しながら少女に詰め寄る。それもそのはず隠れている沖田こら禍々しいオーラが漂ってきており、事の次第ではこの万事屋が見るも無残な姿になっている可能性もあるからである。
「…理由は言わないとダメですか?」
「そうだな、そうしてくれないと俺たちもあぶねーし?」
「?」
「ちょっと銀ちゃん!何言ってるアルか!?変なこと言うなアル!」
「…理由は…沖田さんと離れたいんです…離れる理由が欲しいんです。」
少女はそう呟いた。ここに着いた時から、先日より(少女の世界が崩壊して帰れないことが発覚した日)瞳の色は戻ってきてはいた。しかし、呟いている時の少女の瞳はその時と大差無いくらい瞳の光がなくなっていた。