第1章 ここは夢?それとも異世界?
…あ、やばい…すっごい、空気が…死んでる…シーンとしすぎてどうしていいかわかんない。まあいっか。とりあえず、状況を整理しよう、うん。えーっと、今、私は、何故かわかんないけど、夢の中をさまよっているのか、異次元に飛ばされているかだよね。それで、真選組があるのに土方歳三じゃなくて土方十四郎、沖田総司じゃなくて沖田総悟。ってことは近藤勇とか伊藤博文とかも少しずつ違うのかな?…ってそうじゃなくて、とりあえず今から私がすべきなのは…まず本当に家に帰れないのか検討してみて、帰れたらラッキー、でも無理だったら…帰る方法が見つかるまで身を寄せるところとあと生活費とか、その他諸々のお金…
「あの、えっと、銀さん?って万事屋さんなんですよね?」
「んあ?あぁ、そうだけど。」
だったらこの人に頼るしか無いよね。真選組って警察なんだろうけど流石に保護とかやってくれなさそうだし、それに、なんか、こ、怖いし…
「あの、お願いがあるんですけど…私に住むところと働くところを…あの見つけてもらえませんか?お金は今は返せませんが必ず返すので…」
「…ってもなー」
「銀さん、助けてあげたらどうですか?武田さんこんなに困ってるんですし。」
「そうアル!#NAME1#ちゃんこんなに困ってるのに!助けてあげないなんて男じゃないアル!!」
「でもよー、住むところはここでいいとしても働くところなんて…そうそうねぇよ。」
もう、別に職種とか選べる立場じゃないし、別になんでもいいんだですけどね…そりゃ、身売りとかは…嫌だけど…ねぇ…そうは言ってらんないし…
「じゃー、こいつぁー真選組で面倒を見るってのは?」
「…そりゃいいや、よし、そうするか。」
「ええ!?あ、あの、いいんですか?!」
「あぁ?いいから言ってんだろ。それともなんだ、なんか困ることでもあんのか?」
「い、いえ!全く無いです!ただ…そんなことまで面倒見てもらえるとは思っていなかっただけなので…」
実はちょっといやだったりするんだけど、今はとりあえずそんなこと悠長に言える場合でも立場でもないんだし。
「よし、じゃー、行きますかィ。それじゃー、旦那ぁ、お邪魔しやした。」