【Pkmn】Love me! Love me!【悪の組織】
第5章 Good point? Bad point?
ベッドの軋んだ音が響く。
「はぁ…。」
自分の部屋に戻った柊は部屋着に着替えると横になって溜息を付いていた。
腹が立っていたとはいえ、そこまで怒らなくても良かったのではないかと思っていたのだ。
自分を責める柊。
しかし、彼らはあんな風に彼女が言っても何も思っていないだろう。
「…って言うかなんで怒ってたんだっけ?」
スマホを見ているうちに原因が分からなくなってしまったらしい。
ここに来てからまだ1度も使ってないロリータの洋服を見返した。
(…そうだ。私が着てたロリータファッションに何か言ってたんだよね。)
大声でギャーギャー言ってたけどどうせ悪口だろう。
(…どうせ私には似合わないんだ。)
好きな服なのに自信を無くしてしまった。
そもそも何故ロリータを好きになったんだろう。
ロリータを着たきっかけは?
そんな自問自答が暫く続いた。
「…柊さん、ちょっといいでしょうか?」
いつの間にかひらりと落ちた涙を拭い声のする方へと歩いた。