【Pkmn】Love me! Love me!【悪の組織】
第5章 Good point? Bad point?
「サカキさん、お願いします!」
「出掛けるから休みが欲しい、と言うことか…。」
サカキの部屋に来た柊は頭を下げる。
流石、悪の組織。ブラックといえばブラックだが住み込みだから不満を感じない。しかしやはり休みは誰にだって欲しいものである。
「まぁ、見てた限り良くやったと思うからなぁ…よし、分かった。」
「本当ですか?!」
子供みたいな笑みを零してガッツポーズ。
サカキは苦笑しながら話を続けた。
「何日に休みが欲しいのか教えてくれ。」
「えっとですね…。」
───
無事に休みを取ることが出来た柊。
「午前中に美菜子の所行って、午後からは仲間とお茶会だ〜。」
いつお茶会の予定を入れたのだろうか。
でも顔の表情は緩んだままスキップをしていた。
「ご機嫌ですね。柊さん。」
後ろから優しい声が聞こえ振り向くとフラダリが歩いていた。
「あっ、フラダリさん!」
「こんにちは。…何かありましたか?」
「はい!休みが取れたんです!」
「手伝いの…毎日やっていましたもんね。おめでとうございます。」
「ありがとうございます!」
柊がお辞儀をしているところを見て頬を緩めるフラダリ。
「では、私はこれで…早く帰って寝るように。」
その場を後にする彼を見て柊は呟いた。
「フラダリさんって格好良い…。」