【Pkmn】Love me! Love me!【悪の組織】
第5章 Good point? Bad point?
そして当日。
出掛ける時の柊は雰囲気が違う。
ロリータ関係なら尚更、だ。
薄いピンクがベースとなり白のリボンが主役、フリフリのワンピース。
同じピンク色のタイツにリボン厚底靴。
そして桃色系統で整えたメイク。
ピンクのリボンカチューシャを付けると気分はまるでお嬢様だ。
「やっぱり私ってロリータ似合うなぁ。」
柊は見違える程変わった自分を見て笑った。
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「どうどう?柊?結構自信作なんだけどさぁ…。」
「そうだね…いい線はいってるんじゃないかな?」
試作品のロリータワンピース。赤い口紅のような色が主役となっている。リボンとレースも程よく付けられている。しかし、スカートの膨らみが無く、ジャンパースカートみたいになっている。
「…スカートの下にパニエ入れた?」
「いや…入れてないけど。」
その言葉を聞くと柊は落胆した。
「…まずはロリータファッションの勉強をしないとダメだね。」
「え、これじゃあダメなの?!」
「それ以前の問題。ロリータワンピース、スカートは一般的にパニエを入れないとボリューム感が出なくて可愛くないんだよ?」
「そうなの?」
「うん。もちろん普通のワンピースもあるけど…ロリータ好きはジャンパースカートを選ぶし、初めてロリータをする子は何種類かパニエも買うんだよ。」
ええっ、と美菜子の家に驚愕の声が響いた。
「そんな事も知らないのか…。」
引き攣った顔で呟く柊。
物事を学んでから行動に移してほしいものである。