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【Pkmn】Love me! Love me!【悪の組織】

第4章 Emotions and heart


「アカギさんって好きな物なんですか?!」

「なんだ突然…。」

今日の彼女はいつもとは違った。
さらにテンションを高くし、寒い駄洒落を連発するのだ。
1回ならともかく数回に渡られて駄洒落を連発されると流石にアカギの表情も強張る。

「君は何をしたいんだ?」

「私はアカギさんとお喋りをしたいんです。」

「…仕事中だ。」

「仕事でも休憩は必要です!」

そんな風に柊は言うとアカギが使っていたパソコンを閉じる。

「…。」

「さ、休憩です。ずっと静かなのもあれでしょ?」

「私は喋らなくても生きていけるが。」

「そんな事言わない!数分の気分転換で凄く仕事が捗るんですからね!」

不快そうな顔をしながら彼女の顔を見詰める。

にこにこと笑う柊にしょうがないと言わんばかりの顔をして溜息を付いた。

そして柊による質問大会が始まったのだった。

好きな食べ物は何か。
特技はあるのか。
家族構成。
ボスになってどんな事があったのか。
ボスになって大変だったこと。


…そして遂に彼女が1番気になっていた事について。

「アカギさんはどうして心を捨てたと言うんですか?」

無愛想に答えていた表情が崩れた。

「…何故そんなことを聞く?それに君には心を捨てたなど言っていない。」

険悪な雰囲気になりつつも柊は勇気を出して言葉を繋いだ。

「フラダリさんから聞いたんです。アカギさんが子供の頃の話。」

「…!」

何も言わなかった。でも確実に動揺はしていた。

「正直私とは逆だなって思いました。」

そう述べると昔の事について話し出した。
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